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2024/03/27

軽んじられる耳と眉

 昨日読んだ本で、犯罪現場では耳紋が証拠として活躍すると知った。

指紋・足跡、血痕と並んで、犯人特定のための重要な遺留物なのだという。そういえばコナンでもやっていたかもしれない。

けれども耳は、ザックリ顔のイラストを描くときにあまり重要視されることはないとも書いてあった。

目鼻口はシンプルなラインにも関わらず美醜ジャッジをする人たちが多数存在して、パーツの中でもわりと複雑な造形の耳にそれがないのはどういうことだろう。

耳鼻科の医師らによる秘密の品評会なるものがあるかもしれないけれど、今のところ公にはなっていない。

正面じゃないからフィーチャーされないのだろうか。それともアレか。性感帯の人が多いから、評価するなど卑猥すぎてスルーされているとか......? そしてわたしだけがその暗黙のルールを知らなかったの、え。まさか。

解決せず。

2週間前あたりから、毎日眉毛を描くことにしている。メイク的なアレです。

展示の打ち上げにて友人に眉毛を描いてもらったら、57年生きてきてはじめて「満足のいく眉毛」に仕上がったのだ。プロのメイクさんの技術を持っても一度も満足したことがないのに、こ、これは......と大変気に入ってしまった。

翌日から3日くらいは、先生による理想眉(写真に撮った自分の眉)をモニタいっぱいに拡大し、それを手本に描いていた。なんと涙ぐましいことだろう。

ここ数年は外出する時とはちみせオープンの時、月にせいぜい1,2回しかメイクしなかったのだけど、せっかくの理想眉、ぜったい忘れてたくない! ということで、毎日せっせと描いているのである。

いっしょにレクチャーしてもらった友人はもはや同志だ。会うたびに

「今日の眉どう?」

とお互いをジャッジする。長さが足りない、もうちょっと太くてもいい、カーブしすぎなど、建設的な意見を交換し切磋琢磨しているのであった。

こんなにも眉毛に執着しているのに、先述の耳と同じように顔のイラストを描くとき、眉毛は省かれることが多い。

生身の人間が眉毛全剃りとかしてるとギクッとするほどインパクトがあるのに、イラストだとまったくそれがないのはどういうことだろう。

どうでもいいか......。

彫像から壊れたりした鼻の復元コレクション。耳コレクションはなかったな〜



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