昨日から私は散々な目にあっています。
たしか「アメリカから帰国中のおみつに会う会」で
神田ぱんちに集合だったはずです。
しかし主役の座を奪っていたのは、おみつが連れてきていた友人Sでした。Sは友近に似ていましたが、一見ふつーのOLという風情でした。
ところが、うっかり落としてしまったビーフジャーキー(NY土産)を、自分ちの犬に全部取られた時の話しから、様子がおかしくなったのです。犬の表情、それは顔芸でした。さかんに「犬が豹変した」と言っていましたが、豹変したのは犬ではない。あんたです。
私はいちいち対抗心を燃やし尽くしましたが、友近の本能によって木っ端みじんに砕かれました。あまりにも悔しいので、記憶の定かなうちにここに残すことにより、反省点を改め今後の人生に役立てたいと思います。
友近は、初対面の香香さんに、失礼ながら「マシオカに似ていますよね」と言いだしました。ここは一発怒るところでしょう。しかし、よせばいいのに香香は何度もマシオカのマネをしてよろこんでいました。よろこんでいる香香をみて、友近もよろこんでいます。なんとかしなければ、と思いました。
そして、初対面の NHKプロデューサーに「土屋さん、ウォーズマンに似ていますね」と言われたことを発表し、なんとかしました。そしたら神田ぱん
長女ナオが、「ダースベーダーに似ているよ」と言い出し、なんとかしたつもりがなんとかならずに玉砕しました。(※聞き逃しましたが「スポックにも似てる……」と言っていたそうです)
ナオは今世紀類を見ないおっとりとした人格なんですが、ポツリと呟く一言がいちいち胸に刺さります。もしかしたらこの天使のような女は一番のダースベーダーなのかもしれません。
次に、
山口マナビさんの心のなさについて皆で語りました。彼はいつも誰かに向かって「えらいねー、ちゃんとしてるねー」とホメるのですが、なんせ相手に響かない。きっと泣いたことがない(本当です)から心がない、アンタには愛がないんだよっ!と皆でコーゲキをはじめました。今思えばあまりにもな仕打ちです。
そこへきてまた友近が「私はニュースを見て泣く女」と発表。じまんです。火事で二階の窓から子どもを投げてキャッチしたニュースの話をおっぱじめました。今度は顔芸ではありません。再現フィルムでした。フィルムというか再演、ようするに一人小芝居でした。ことごとく小芝居のうまい女でした。
私は香香さんに「自慢の仕方をおしえてほしい。人の話の取り方を教えてほしい」などとイヤミを言われていましたので、ここぞとばかり「私なんか、ついさっき泣きそうになった」と宣言し友近の小芝居のジャマをすることに。先ほど遭遇した"町屋の駅にいた親子の話"をはじめたら本気で涙が出てきました。その瞬間、ほぼ全員が大笑いをカマしたのにはおどろきです。私一人が泣き、皆は爆笑。これでは完全にいじめです。中学生であれば全員停学になるところでした。
しかし我々は、更年期障害の中年集団ですから停学も停職もムリ。せいぜい閉経になるくらいの処分でしょうね。
それからなんの話しからか「スイーツ(笑)」の話になり、語源を初めて知った友近。それからというもの「私はスイーツだわ」とことあるごとに言い出すことになります。さすがに呆れ返りました。返す言葉もありません。
終電間近になったらなったで「私は泊まりたくないんですけど、泊まってもいいですか」と家主を混乱に陥れる発言を何度もシャーシャーとかましていました。その後は、ニューヨークのど真ん中でオヤジを罵倒した話やレズビアンナイトでモテた自慢話などを散々しつくしてから、とっとと「おやすみなさーい。スィーッツッ!(ちぃーっす!のつもり)」などと決めゼリフを決めて二階に消えていきました。
その後、たしか朝まで話し込んでいたはずなんですが、友近のインパクトが強すぎてその後の記憶がありません。で、昼頃起きてみたら、友近とおみつから置き手紙が残されていました。締めの言葉は「Sweets:(笑)」でした。
キメたつもりでしょうが、どうも腑に落ちません。
友近後遺症にうなされながら、神田ぱんの家でうだうだしていましたが、夕方ごろ、私は持病である"急に美容院に行きたくなる病"がでてきました。これは発作なので、通常ならすぐおさまるはずです。でも神田ぱんがいきつけの美容院に勝手に予約を入れたり、皆さんに協議していただいてベルマークのような髪型に決定しましたから、意を決してパーマをかけることに。すぐ裏手の美容院に向かいました。
それからなぜか三時間超、途中、神田家次女のカオが代表で様子を見にきてくれるほど時間がかかりました。それなのに戻ってみると「ほんとに(美容院に)行ったの?」と本気で疑いの目を向けられました。
仕事から帰ってきた長女ナオに「この髪、どう?」というと「んーと……ん?前髪切った?」と追い打ちが……。やっとの思いで2年ぶりに行った美容院、15000円のパーマ代、貴重な三時間、全部がなかったことになりました。すべてナオのせいです。
そんで晩ごはん中に、香香さんが「ああ、私ここ(神田邸)に24時間居るのかな……」と呟いたところ、ナオが「これなんてもっといるよ……」と指をさした先、なんと"私"でした。コレ扱いです。
神田ぱんさん、お宅の教育はどうなっとるのだ、と直訴しましたが、相手にされなかった。まあ今回は散々接待を受けたし、今回以降も受けるような気がするので大目に見ることにする。