先日、いったい何回目なのか、本人も家族も知らないままオカンの誕生日を迎えた。それはいつものことだが、今年だけは異例なハプニングが起こった。
ロウソク一気消しもプレゼント贈呈も終わり、ケーキも飯も食いおわり、恒例のオカンと弟のケンカも収束にむかった頃、我が家の主、そして我が家の無視でもあるオトンが帰宅。
いつものように冷蔵庫をあけてなにものか物色していたオトンに
「ちょっとーオカンの誕生日なのになんにもないのー!?」
と言ったら、オトンは手にしたモノを、さっとカウンターテーブルの上に置いた。
「あっそ、はい、おめでとう」
結婚して、いや、生まれて初めてオトンがオカンに誕生日プレゼントをあげたのだ。(オトンは婚約も結婚指輪でさえオカンにあげたことはない)
食いかけ(しかも一口)のショートケーキである。
食いかけアップ
オトンはこうして毎日のようにコンビニでケーキやらシュークリームやらの甘いものを買ってきては、一口だけ食べて冷蔵庫に入れておく。毎日だ。毎日なので当然冷蔵庫はそんなオトンの食いかけスイーツで埋まる。それを定期的に処分するのがオカンの役目だ。
「ス!スゴイ!生まれてはじめてだ!歴史的瞬間を目撃したあ!」
と大騒ぎをしていたのは私たちだけで、オトンはそのまま「ばかじゃねえか?」といいつつ自室に入り、オカンはというと、なんの動揺も感動も怒りもないようで、さっと背を向けて無言のまま流し台の生ゴミ入れにケーキ(食いかけ)を捨てていた。速攻で!
生まれてはじめての贈り物は即生ゴミ
--------------そんな初体験をしたオカンは今、「龍が如く」というゲームにはまっているのだが、そこにでてくるミニゲームを、
「難しいからやってー!全クリしてー!」
と、孫のオン(高1)に頼んでいたのがコレ 。
わきまえて欲しいなあ。