今日の気になったというか、愉快なニュースはこれ。
希少種メガマウスザメ、発見されたが食べられる世界で最も希少なサメの1種が、フィリピンで捕獲された後、WWFの助言もむなしく、地元の漁村の人びとに食べられていたという記事。
地元の美味ココナツミルクのソースでソテー!
そりゃそうだよな、地元の漁村で、希少もなにもあったもんじゃないよな。希少価値よりミルクでソテーですよね。
今日はコーシンする予定ではなかったのだが、毎日毎日面白い人に遭遇するこの季節。その日のうちに記録しておかなければ……と思い報告させていただきます。使命だな。
しかも本日の遭遇は心の有名人。
バスの中でうつらうつら春を満喫していたら、
「はいはいちょっと失礼しますよ」
と言って私の背後に座った小さなご老人。なにやら
「人生とは……ナンタラカンタラなのでございます」
とヘンテコな説教を延々と一人でかましていらっしゃった。
「ああ、春だなあ。しっかし毎日春人と出くわすなあ」
などと思っていた。そしてバスで降りる人々に
「お気をつけて」
「いってらっしゃい」
などと声をかけ、ことごとくシカトされていた。春だと思った。
老人は、自分の降りるバス停の少し手前で席を立ち、私の横を通りすぎた。(あ、あれ!?小金治?)
「泣きの小金治」と言われた頃の記憶がかすかにあるくらいだが、どうもあの小金治を縮小化・色白にさせた感じなのだ。そして老人は、後ろドアの手すりにつかまりながらイッチニッとスクワットのようなものをおっぱじめた。運転手さんに注意されるのではないかと見ているこっちが冷や冷やしたが、その心配(や期待)もむなしく、無事に老人はご希望の停留所で降りることに成功。大手を振って歩いて幻のように消えていった。
あれは小金治師匠(実際は師匠ではないらしいのだが)なのだったろうか。それともすっごく似ている老人か。いや師匠はそもそもご存命なのか?
私は慌てて落語好きの友人に「コキンジって生きてる?」と失礼極まりないメールを送信。返信がないのでツイッターにもコメントして返事を待った。即レスの相手は「死んだのでは?」だったので、それでは私が見たものはクローンもしくは亡霊だったのでは?そういえばなんだかオーラ的に白いモヤがかかっていたような……。「お元気です」などの返事も頂いたがこうなったらどうも信憑性に欠ける。
夜に会った友人も、師匠のアリバイというか消息を確実に握っている者は皆無。そしてやっと今、深夜に帰宅して決定的証拠をつかんだ。直近の画像も確認。やはり、今日遭遇したステキなご老人は小金治師匠だったのだ。
バスの中でまさか小金治師匠のありがたい演説を聞けるとは思わなかった。もしかしたら、自分の存在を「桂小金治でございます」とアピールしていたのかもしれなかった。そして師匠自ら挨拶を交わしても誰からも返されない冷めた世間。「小金治でございます!」心の叫びが、あのスクワットだったのかもしれない。
私はかつて、いきなり髪をベリーショートにしたときに「小金治に似てる」と言われたことがあるので出会うべくして出会ったのではないか。いい人だったなあ。(似てるといわれたから)
桂 小金治(Wikipedia)
引き続き、
女に聞く:鼻毛カットするかしないかアンケート実施中ですのでよろしく。
けっこうショーゲキの中間結果によろこんでいます。