今日もネット界隈はクソみたいなショボネタしかなく、いくらエログ路線といえどもクソをフューチャーするわけにはまいりません。それなのに何故、こうして更新するかというと、とにかくネットだろうがリアルだろうが、かたっぱしから本日の出来事をお伝えして恐怖を紛らわしたい、という思惑。この気持がこうして更新させているのであります。
空も白んできた朝方、就寝中の私をたたき起こしたのは、女のハイヒールの音だった。うちのマンションは5階だが、非常階段を下りてくる女の足音が脳天に響くほどの音量で近づいてきたのだ。ただ事では目を覚ますことのない私が起きるのだからただ音ではない。女はエレベーターを使えばいいものを、とり立てて急いでいる風でもなくガンガンとマンション中にこだまさせながら忍び寄ってきて、そのまま音は見事に遠ざかっていった。「なんなんだよ……」と思いながら、あ、私、めずらしく正しい姿勢で寝てたんだ(きれいに仰向けに寝ていた。いつもは横かうつぶせになっている)と気付き、別に行きたくもないのにトイレに行って、ついでにオンの部屋をのぞくと、ヤツは目が覚めたのかあるいは寝てないのか、ケイタイをぼんやりいじっていた。声はかけなかった。そして、「正しいことは苦手だなあ」と思いながら、今度はカラダを横にして、再び寝た。
ふいに空恐ろしくなったのは、就業中だ。なにげなく今日のヒール女の話をした。社長は、「それはキオスクで働いている女ではないか?」とどうも見当違いな推理をしている。早朝出勤する女性は、全員キオスクにお勤めだと思い込んでいるらしい。すると同僚のMが「塩を盛ったほうがいいよ」とまじめな顔で言うのである。え……。
そこでまさかとは思いつつ、「あのヒールの音、凄かったよね」とオンにメールをすると、「ぶっちゃけ俺腹痛くて5時頃まで起きてたけどそんな音聞こえなかったよ」とぶっちゃけられたのである。
ええええええええっーーーーー!
とりあえずツイッターでも書くだけ書いて、今度はいっしょに晩飯を食べた友だちに話したら、結局のところ、「私は小人が踊っているのをみた」とか、「部屋の角々に背を向けた男がいた」とか「旅館の天井の模様に手と足がニョキニョキ生えてきた」とか(それはいわゆる幻覚症状では……)と思いつつも、銘銘が張り合いながら私よりもすごいぶっちゃけ話をしているので、馬鹿らしくなってヒール女のことなんてどうでもよくなっていった。
しかし今、ここにきてまた思い出してしまい、こともあろうにオンが「なついー」と言いつつバイオハザード2などをやって不気味な声でビビらせてくるゾンビと戦っているのである。かといって、「千円あげるからいっしょの部屋で寝てください」とは口が裂けてもいえぬ。母のプライドがある。
というわけで、一ヶ月くらい更新しなかったらヒール女に踏み潰されたとでも思っていただいて結構。その際にはぜひとも証人になっていただきたい。
この画像は一応気休めにおいておく。