事故や事件の中で、母親が子どもを置いて逃亡するニュースがあまりにも多い昨今(もはや虐待などは論外です)、わたしはそのたびに一抹の不安というか恐怖を感じていました。
たしかに今、息子であるオンの命を守るためなら、山火事中の山にスノボしに行くこともやぶさかではありませんし、伊東ワニ園のワニの池に飛び込むことも、素っ裸で笹塚の商店街を駆けまわることも、何だってできるという自信と気合いは充分にあるわけですが、でもいざとなるとやっぱり自分の身を守ってしまうものなのだろうか? そう思うと本当に恐ろしかったわけです。
わたしのオカンは異常者でしたから、チンピラに絡まれた娘の復讐にヤクザの車のバックミラーにぶらさがって何メートルも引きずり回されたり(勝利)、娘の入浴シーンを覗いていた変質者をフライパンとカサで追いかけ倉庫に閉じこめたり(もちろん勝利)、娘をおちょくった暴走族をミニバイクで延々と追いかけたり(むろん勝利)するわけで、そんな発狂的環境で育ったものですからモノゴコロつくまで日本の母は本当に強しと心底思っておりまして、昨今の無情な事故・事件を見聞きするたびに、自分の信じていたことが根底から覆されるのでは……という恐怖を感じているわけです。
でもわたしもきっとオンがシロクマに襲われていたら、まずは飛び蹴りくらわすだろうという自信が今はみなぎっています。そしてどちらかというと、シロクマに食べられてる間にオンに逃げてほしい。わたしのことなど振り返らずに、一心不乱に逃げて欲しい。オンさんもシロクマも助かって、一石二鳥、よかったです。
でもオカンが襲われていたら「それも運命」とあきらめ、氷壁に隠れて祈りを捧げるかもしれない、そんな自信もちょっとだけあります。まあこれもよしとしましょう。
2月はほどんどの日々を、コントユニット「明日のアー」プラス公演に向けての稽古に費やしました。初の関西凱旋、そして東京での新作発表、著しく衰退する脳細胞及び体力との戦いの日々でもありました。まあこれ、成功といえるんじゃないかな。というか、成功だと自分で思えばまちがいなく成功でしょう。
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明日のアー旗揚げ公演「ふたりのアー」感想まとめ
んでもって、今年、うるう年でしたね。
うるめいわしとは関係ありませんよね?
……というわけで、そんな潤った日を記念いたしましてかどうかはわからないけれど、DPZで特集記事を書きました。イカです。やはりイカへの愛は、ちょっと自分でも尋常じゃないんじゃないか? と思いますが、本音ところはアワビまたはサザエの刺身が大大大好きです。よろしくお願いいたします。
イカ墨で魚拓(イカ拓)をとる - デイリーポータルZ:@nifty