あけました。おめでとうございます。
まずは大晦日にUPするはずだった、2016年の総括など。
去年は私にとって、無慈悲な神を呪いたくなるような死別があまりにも多く、とんでもない年でした。どうして私ばっかり! と、信じてもいない神を、ピーカンの天を仰いだり寒々しい海を眺めたり、ぼんやりとした港の夜景を眺めたりしながら恨めしく思ったものです。
本音を言えば、ナニゴトもなかったかのようにのうのうと暮らしている生身の人間にその矛先を向けたくなる気持ちもあるけれど、死者たちがそれを望んでいるのかどうか。だとしたらもう神しかいない。返してくれとは言わない。どうせ返してくれやしない。ならばとキリストか釈迦だかしらないけれど、神に思いっきり八つ当たりして気を晴らしてみようと試みました。ところがどうだ、私の気持ちの整理などつくはずもなくますます混乱するばかり。別れというケジメを、きっちりとつけられない私の性なのかもしれません。
ここ3年の間、私の生活は死と隣り合わせにありました。それはもう確実にありました。いつ死んでもおかしくない危なっかしい状況下で、心を現世に残したまま、腹心や友達が私の間近で相次いで死んでいくのです。もののみごとに。あとかたもなく。なにこれ。なんの仕打ち? なんのメッセージ? なんのお達しですか? 90を過ぎた老人じゃあるまいし、お葬式に慣れちゃうなんてジョーダンじゃない。そのたびに、氷の塊をアイスピックで突かれるようにヒビは広がってゆく。そのうち私は木っ端みじんになってしまう。
それでも2016年、私が破砕されることはありませんでした。なんスかね、これ。いけしゃーしゃーと、まるでなにか、大きい力に試されるようでしたけど、この3年間、とりあえず猛ダッシュで駆け抜けて今に至ります。そうしてこのように、元旦を迎えちゃったわけですね、ひっそりと。いや、バカ騒ぎで。
お餅がずれているのは目の錯覚です。凸凹なのはホームベーカリーでついたお餅だからです。伊藤さんから「みかんが乗っていない」と怒られました。だって......食べちゃったんだもん......
20年前の昨日、このサイトを立ち上げました。あの日のことは鮮明に覚えていて、カウンターが10を超えた翌日の元旦に、近所の人たちに新年の挨拶もそこそこに「知らない人が10人も見てくれてるよー!」と、まるで回覧板をまわすようにして言いふらしたものです。今思えば、すんげー迷惑きわまりない行為! そのうち掲示板(BBS)などを設置し、コンテンツも充実させ、機会があればトップページをアレコレ変更。ずっとずーっと楽しかった。そうしてインターネットは、私(の生活)そのものになっていきました。
タイトル名の由来など訊かれることが多いのですが、同じく20年を迎えた「
webやぎの目」林雄司さん(デイリーポータルZ編集長)と、この春2月中旬にイベントを開催する予定ですのでそのときにアレコレお話できれば、と思っています。ネット繋がりで何人と性交渉したか? などについても語るかもしれないし語らないかもしれない。ゼヒお越しください。関係者はビクビクしながらそのときをお待ちください。
さてと。んーしかし20年かー。あのときの新生児が、今二十歳を迎えるわけですね。......ということは? 私もハタチってことでいいのかな。いいかもしんない。おおざっぱに言うと。
真ん中陣取ってますが、別に主役ではありませんから。
コントユニット「明日のアー」も2月後半、京都公演を行います。脳細胞の一部が完全に壊死しているようで、セリフ覚えるだけでもせいいっぱいなんですけども、関西の方々、よろしくおねがいいたします!!!!!
あとは......んー2017年の抱負かぁー。んーなんだろ。ないな、ないない。なしっ! みんな死ぬなよ、頼むから。もうやだから。言いたいことはそれだけだ。