あー面白かったー。
私はたいてい、携帯でのメールはウザくて大嫌いなんですが、昨日、
フトしたことで出したメールがちょっとした騒ぎになり、このうえなく楽しんだので一挙メールを全面的に公開します。この流れについてこれるかどうかはYOU次第。長いです。ロングバージョンです。
ちなみに
フトしたこと、というのは、「あ、もう4月1日だ」と夜中に気付いたことから始まります。
さて寝るか、と布団に潜り込み、携帯を見ますと、週末の約束メールが目に留まりました。
こさささこさんから5日の待合せの件と、友人から6日の集合の件でした。
そこで、昨日はハウスシックで頭痛に苦しんだ日記も書いた事だし……と思わずこんなメールを両者に返しました。
メールありがとうございます。遊は、くも膜下出血で先ほど運ばれました。お約束にはおそらく行けないと思います。取りいそぎ、ご連絡まで。弟より
すぐに返信がくると思いニヤニヤして待ってましたが、なかなかこない。つまんないので実家へ避難している(新居がハウスシックに冒されて寒いため)息子にメールをしました。
>家の壁が次々に剥がれてきました!恐ろしいっ!!
時はすでに夜中の2時過ぎ。息子はとっくに寝ているはずですから、朝になって慌てふためくだろうとおもっていました。そこへ先ほどメールをだした彼女らではなく、
神田ぱんさんからメールが届きました。
いまささこさんから電話が来て驚きました遊さんの携帯どなたかご覧になっていたら病院教えてください。
090×××××××
神田です何時でもかまいませんのでよろしくお願いします
は?なんで神田ぱん?と一瞬ハテナな気分でしたが、ささこのことだから本気にして血迷ったにちがいありません。どこまでアホかと思い腹が立ちましたが、神田ぱんさんも神田ぱんさんです。句読点がないメールなど、もらったことはただの一度もありません。こりゃどうやら本気にしているな……と実際焦りましたがこうなったら開き直るしかない。私は慌ててメールを返信しようとしました……
するとそこへ、さきほどクモ膜下メールを出した、もう一人の友人から、肯定外の恐怖メールが届いたのです。恐怖新聞ならぬ恐怖メールでした。
おばちゃん(私のオカン)のところへ電話をしました。元気だそうですね。
うっわーーー!
迂闊でした。予想外です。どどどどうしよう。いやまずは神田ぱんにメールだ。
TITLE:今日何の日か考えろ!
ぎょえ!今おかんに連絡した友だちがいて、発狂してウチに来る勢いだよ〜!ころされるかも!これはマジ!こわすぎる!
友人からのメールには、オカンが発狂したともなにも書いてなかったのですが、私はそう思い込んだのでしょう。なんといっても、オカンは冗談のような人物ですが、冗談がてんで通じない人間なのです。しかも40にもなってまだこんなことをやっていると知ったら発狂するにきまっているのです。しかしこんなメールを打っている間に、なぜか寝ているはずの息子から電話がかかってきました。私はまたもや焦りまくって、とりあえずシカトし、とにかく息子へメールを連投しました。
なんだ貴様、まだ起きてるのか!早く寝ろ!
今日何の日かよーく考えろバカ!
起きてんなら宿題でもやっとけ!金曜までに終わらせないと、高校へは行かせません!
しかし、私の必死の攻防も虚しく、玄関に人影、そしてカギを開ける音とともに「おいっ!おい!」と言う息子の声が……。私はオカンがいないことを慎重に確認して、パンツ一丁でドアチェーンを外し、とりあえず逆ギレしておきました。
「なにやってんの!こんな夜中に!メール見なかったの!?」
「いや、ばばちゃんが『電話なんていいから早く行ってみてきなさーーい!』ってすげえ言うから来てみた」
と絶望的なことを言い出しました。
「ばばちゃんに言ったの!?」
「言ったよ。だってオカンがハウスシックでおかしくなって幻覚でも見たんじゃないかと思って……。」
「ばばちゃんなんか言ってた!?」
「なんかわかんないけど、俺が電話してたらキレてたよ。『早く行ってみてきなさーい!』って」
「……。なんでこんな遅くまで起きてんの!」
と、なぜか家に入れて、寝かせりゃいいのに
「早く帰って!帰って!」
とわけのわからないことを玄関先で言い続けていました。パンツ一丁で……。
息子は追い返しました。
しかし私にはまだやる事が沢山残っています。まずは友人に電話して、オカンの様子を確認しようとしましたが、一向に電話にでません。おそらく怒っているのでしょう。私だって怒っています。なぜよりによってオカン!策略か!?仕方ないので
はい。元気ですよ。ほほほ
と一言メールを返して、次は「あ。そうだ」とささこにメールをしました。
今日何の日か考えろ!バカ!5日は行くよ!多分!
送信したかしないかのタイミングでささこさんからメールがきていました。
TITLE:心配です
くも膜下出血とのことびっくり致しました。お忙しいとは思いますが、入院先を教えてくださるようお願いします。
というメールを明日の朝出そうとしてた。
土屋遊には猛省を促す。
こりゃ怒っちゃいないな、と少し気をよくした私はまた自分のことにシフトしました。玄関先の曇りガラスに人影(オカンの影)が映っているような気がして気が気じゃないのです。恐ろしすぎるのでこうなったらどうせシックハウスのウチだし、ほとぼりが冷めるまでしばらく誰かの家に泊めてもらおうかな……と思い始めていました。
そしたら神田ぱんから電話が入り、今現在の恐怖を伝えますと「ザマーミロ」とうれしそうでした。私のビビる様子に気をよくしたのか、たいして怒られなくて助かりました。しかし、私の元ダンナの五十嵐にまでメールをしたというので、まったくどいつもこいつもロクなことをしないと思いました。五十嵐はさっきまでウチにいたし、こういうことには慣れているので相手にしないでしょうが、万が一オカンに電話されては困ると思い、一応「神田ぱんからのメールはムシしてください。あれはビョーキです」とメールをしておきました。いまだ連絡はありません。
さて、しばらく恐怖で寝られそうもないので、ささこに返信することにしました。
RE:心配です
しぇー!それどころではない!オカンにバレて大変なことになっているのです!ころされちゃう!
すると、あまりにもすげない返事が……
TITLE:あほだね。
おかんのメールアドレスおしえてよ。
殺すようにお願いするから。
これにはウケました。布団に潜りながら(オカンから隠れてるつもり)ウケすぎて声を出して笑い、神田ぱんに転送しました。しばし恐怖心は消えていました。
神田ぱんによると、ささこはmixi日記でもぷんぷんしてるというので、どれどれと訪問してみると
「バカだバカだと思っていたが、土屋遊ほどバカな奴はいない。」
というタイトルの日記を書きなぐっていました。
でもしかしみなさん、よく考えてみてください。
本当にバカなのは、私ではなくささこさんだと思いませんか。
少しして、こりゃ今日はさすがにもうオカンはこないな……と安心しきった頃、また携帯にメールが入りました。
title:大丈夫ですか!
ええと、なんだっけ。
処女膜下出血とかなんとか。よくわかりませんが心配です。
と
玉置さんからきた、下品なメールでした。セクハラです。
そして今日判明したのですが、私が今年、唯一騙されたのは、
「おばちゃん(私のオカン)に電話した」
という友人からのメールでした。長年の友は、やはり私の行動をするっとまるっとすべてお見通しだったようで、完全にヤラれました。