シベリアンハスキーあるいはアラスカンマラミュートが子守で遠吠えをする動画が少し話題になっていました。うちにもマラミュートがいましたが、この動画を見るかぎり、耳障りで鳴いてるか、または飼い主である赤ちゃんの親を呼んでるのかどっちかだと思います。
Wolf dog sings to a baby to stop his crySiberian Husky and Baby crying together息子が生まれてから一年間、それまで溺愛されていたうちの犬ダイナマイトはおそらくじっと我慢していたのだと思います。一歳のあるとき、みんなで散歩しながらオンがいつものようにダイナマイトに絡んだり抱きついたり乗っかったり散々していた時にいきなりガブリ!とオンの頭を丸ごと噛みついた(フリ)をしました。
驚いて泣き叫ぶオン。本気ならオンの頭のひとつやふたつゴロリととれちゃうほどの大きな顎と牙を持っています。でもオンの頭もアゴも傷一つありませんでした。
まったくかわいそうなことをしました。もちろんダイナマイトに・・・。
その数年後、ダイナマイトはオンの命を救うことになるのですが、それはまた別のお話です。
この動画に出てくる遠吠えを聞くと思い出します。遠吠えはダイナマイトが死ぬその日まで続きました。
本当にかなり離れたところにまで響く声です。それなのに、きっとご迷惑であったろうにご近所の皆さんは臨終に立ち会ってくれました。家族も全員揃っていました。幸福な死にざまだったと思っています。
それから私はこの遠吠えに悩まされることになります。
悲しくはありませんでした。とにかくさびしいのです。「さびしい」というひらがなが、脳に浮かんでくるほどとにかくさびしかった。あんな思いは、多分その時まで体験したことがありませんでした。遠吠えの幻聴が聞こえてくるのです。
ご飯を作っていても、パソコンをしていても、ソファで寝転がっていても、あの遠吠えが聞こえてきて何度も猛ダッシュで階段を駆け下りていきました。お風呂に入っているとき、大慌てで浴室をでて、私はもう駄目だと思いました。その一週間後に、ダイナマイトの何十分の1くらいの大きさのプードル犬がうちにやってくることになります。
プードル犬はモッシュと名づけました。モシャモシャな毛がモップに使えると思ったからです。モッシュ君はダイナマイトのかわりにはなりませんでした。背中に乗れば死んでしまいますし、枕にさえなりません。私が溺れたふりをしても、助けにこようとさえしません。
そして幻聴は、このバカ犬がやってきたその日からぷっつり聞こえなくなりました。ただ、驚くことに、モッシュ君は私の姿が見えなくなってしばらくすると、あの小さな体からは想像もできないような野太く低く響く声で、遠吠えをすることが判明しました。「今のは本当にモッシュ君の声なの?」と何度も聞きたくなるような、ダイナマイトとそっくりな声でした。あと、私がいないと、テーブルの上に乗って、こっそり私のコーヒー牛乳を飲みつくすことも判明しました。このバカ犬がっ!
今年の節分では鬼の役を仰せつかりました。
食べものにかける金箔スプレー・銀箔スプレー
Edible food colouring spray
エイリアンvsくまのプーさん
表紙だけでも欲しいです。
G O D X I L I A R Y: ALIEN VS. POOHvia
http://boingboing.net/