とりゃあああああああ!
いつだったか100回メイクにトライしていた海外の女性を思い出して、我々同級生らでやってみることにしました。モデルはもちろん、コレステロール伊藤さん。ものすごくはりきっていて鼻息が荒い。「久しぶりにおばちゃん(わたしのオカン)に会う」ということで、実家で行うことになっていたのですが、コーフンのせいか早く来すぎて、わたしんちのベルをやたらとがむしゃらに鳴らしてドアノブをガシャガシャやるので変質者が来たのかと思いました。
どれくらい消費するのか不明だったのですが、まあ足りなきゃ買いに行けばいいか、と100均で用意したのがこちら。100均コスメで100回メイクするわけです。
ファンデーション、フェイスパウダー、眉毛、口紅、チーク、アイライン、アイシャドウ、そして付けマツ毛……これを2人がかりで100回繰り返します。そしてマニキュア担当が1人。
思った以上に時間がかかる。とくに付けマツ毛はかなりめんどうで、わたしがマツ毛担当、あとのメイクは1人に任せるという体制に急遽変更。昔カネボウに勤めていたオカンがやたらクチをはさんでくるのでかなりウザかったです。
これで3回目。所要時間およそ30分です。ファンデーションをスポンジでつけていたせいか、肌の質感がほとんど変わらない。これは20回くらい繰り返しても同じでした。スポンジが余分な油分などをすべて吸い取ってしまう。ふだんのメイクではいいかもしれませんが、100回メイク挑戦者にとっては少し物足りないのです。そこで、ファンデーションは指先で塗ることにしました。
途中でマツ毛が固まったままゴソっと取れるというハプニングが。塗ったはずのアイシャドウも全部はがれてる! ここで、アイシャドウなんかイミねえ、やめてしまえということに。
あっというまに4時間経過。それでもまだ3分の1! マニキュア担当が「もうやだ」と仕事放棄しだします。
さて、メイク途中ででてきた人名(?)を並べてみますと、初回は忌野清志郎、宝塚(ここでオカンが「信じちゃダメよ」などとよけいなコトを言う)、5回目あたりでオカンが「オバケ」と言い放ち、途中から
スケキヨに発展します。なんという進化。しかしそのスケキヨでもって、伊藤ちゃんが驚くべき発言をかまします。
「仕上がったら商店街を通ってこのままカラオケに行きましょうよ~」
はあ?
そして自分の家族にLINEで画像を送ってくれとしつこいうえに、送ったら送ったで「今度は返事がすぐに来ない、おかしい、確認してくれ」という始末。「音が鳴らないんだからまだだよ」と言っても、とにかく確認してくれの一点張り。そんなにこの顔面を披露したかったのでしょうか……。という顔面がこちらになります。
「明日1日はこの顔を待ち受けにするように」と指令を出す伊藤ちゃん。もしやまんざらでもないのか、いや、もしかしてもしかするとむしろ喜んでいるのか、長年の付き合いでもさっぱりわからないのがこの方。そして彼女の3男(高1)は、本当に待ち受けにしたようで、頭だいじょうぶでしょうか……。
ちなみにこの8時間、オカンは喋りっぱなしで自らのウンコの形状まで克明に語りだして私は辟易なうえ、最終的にみんなからは「もっとちゃんと実家に帰って話を聞いてさしあげろ」という説教を食らいました。なんなの…
そいえば10年以上も前に、伊藤ちゃんモデルで
100円ショップでミラクルメイクという記事を書きました。未読の方はよろしければぜひ。こちらは放送禁止レベルではありません。
同級生らのLINEグループでは、「しかし50(才)にもなってこんなことやってるとは……」「でも60でも70でもやってるんじゃないかな」などと話が弾みました。
では、本日は伊藤ちゃんからの遺言で〆たいと思います。
「わたしの死に化粧はみんなでしてね」
え。スケキヨ……?