去年の熊手の、ゴミの山鑑賞会に行った。@花園神社
いつ見ても爽快きわまりない。この山の高さを見たいがために、わざわざ二の酉や三の酉に行くことにしているほどだ。これを金額に換算すると……と、低俗な思いも毎年よぎる。もちろん結論を出したことはない。
うちは商売をやっているから、毎年店を閉めてから深夜にスタッフたちと出かけていた。だけど、いまだに実家や店で熊手を見たことがない。あれはただ、オトンがスタッフたちと酒を飲みたいだけだったんだと思う。思うというか、そうだろう。
デイリーポータルで今年も提灯を出したというので探してみたけれど、見つからなかった。そのかわり、というか、新宿三越が100万円を花園につぎ込んでいたのを本殿で目撃した。景気いいのかなぁ……と私たちは話したけれど、百貨店は買収や合併で店名がワケがわからなくなっている昨今だ。そんなことはないだろう。そもそもバブルの時代なら1,000万くらい軽くいっていたかもしれない。
神様の前で、あいかわらずこんなことしか考えない。小銭を忘れたので借りた30円をお賽銭にして、盛大に音が響くように二拍手した。この、言わなきゃ誰にも気付かれない小さすぎるギャグを、引き続き大事にしていきたいよね。
いまどきどこに潜んでいる? と思わせるようなテキ屋の兄ちゃんや姉ちゃんを眺めて歩くのだが好きだ。人間味に溢れていてくったくがない。きっと、大声で笑い平気でウソをつくだろう。けれども世の中をすり抜ける術の計算では他人とはつきあわない。損得も考えない。純粋でまっすぐで、きっと短気で泣き虫だ。まったくチャーミング。好感しかない。その服はどこに行ったら買えるんだ? ドンキか? しまむらか? 蒲田の東急か?
りんご飴屋は一同に「フルーツ飴屋」になっていた。あの硬くて大きいりんご飴は、一般人にそうやすやすと食べられるものじゃないだろう。(私ならイケます)モモ、イチゴ、みかん、パイナップルが、狂ったカラーの飴でコーティングされていて、見目麗しい時代に突入したな、と思った。あれ、舌が大変なことになるで。
ではTwitterのまとめに。
2017/11/30
了。