今まで行った中では、こじんまりとした小さな酒蔵で、私が産まれた５日前に作られたタンクがあったり、昔からの道具を大切に使っている印象。
コーインショー！
そしてみなさんここで試飲しまくったことをあとで後悔するハメにあう訳です。
（運転手は私のみのため）

宿泊した宿の近くには美人座がありました。



コレは行かねば！
と思ったけれど、いつまでたっても開場の気配さえありませんでした。

そこで、群馬の山奥にある（地域では二件しかない飲食店のひとつ）来々軒で豪遊を極めました。
家族経営なのか、親戚経営なのか、あるいはご近所経営なのか......。
どなたが店員さんでお客さんなのか混乱する私たち。
確認できたホンモノの店員さんはカウンター内で調理に勤しんでいた１名のみ。
最初に注文にきた老年のおじさんは、座敷にあがった私たちの靴を蹴散らしながら歩くというこれまたコーインショーな方でした。
おじさんは、注文を依頼すると
はいよ
と言ったまま裏へ逃げたり、質問してもまったく見当違いの答えが返ってきたり、注文した品が調理の方に伝わっているかどうか、出てくるまでまったくわからない。
以下はぜったいにその場にいたものでしか通じないエピソードなのですが、でも書きたい。書かせてもらう。
この旅で一番印象深かったといっても過言ではないのがこのおじさんの「酢豚事件」です。
酢豚を注文した際に、
（え）酢豚？
ふうん......（あ、そうくる？）
と明らかに動揺していたのです。その声の小ささといい、その後の
時間かかるけどいいの？
という呟くように放った一言。
なにがなんでも酢豚を注文させたくないという意気込みを感じましたが、そうなるとなにがなんでも食べてみたくなるのが人の常。
けっきょく酢豚が出てくるまで、それほど時間はかかりませんでした。はあ？
そして酢豚おじさんは就寝時間になったのか、それとも何十年かに一度の酢豚注文にショックを受けたのか、途中で雲隠れしてしまいました。
全く話（メニューへの質問等）が通じないので逆に胸を撫で下ろしましたが、ネタ的にはもう少しいて私たちを翻弄させてほしかった、そんな愛すべきおじさんでした。

延々とチョークでなにごとか書いているこれまた正体不明の少女たち。
時計は2,3ありましたが、正確な時間はまったくわかりません。
どなたかの有名人らしき色紙のサインも、壊れた時計に半分ずつ隠され、まったく解読不可能です。
なにもかもがハテナだらけの中華料理店。
たらふく食って飲んで破格の安さ。
来々軒・豪遊記、いずれミニコミとして出版したいくらいです。


高齢者の方に朗報ーーーーーーーー！

×××