それで「あそうだ」と思い出したのがラクガキングですよ。
2日、寺田克也 個展 「ラクガキング東京」に行ってきたのもあるかもだけど。


ラクガキング東京より

上記ツイートでわたしが「ムリな人はムリ」と書いたのは、べつに突き放してるわけではないし、バカにしてるわけでも、ましてや見下してるわけでもない。そもそもわたしが中野区を代表するムリな人です、よろしくおねがいします。

ただ、100回のアイデア出し（テラカツ師匠の場合はもちろん絵を描くこと、ですね）を大変だーと思う人だったら、やっぱりそれはムリなんじゃないかな……と、うすらぼんやり思っただけのことで、デザインも絵も、マンガもイラストも彫刻も文章もたぶん演劇や音楽とかも、何かを作っている人はみんな同じだと思う。

楽しくて楽しくてしかたないってばかりじゃないだろうけど、苦しくてもなんでも、やらずにはいられない人種、24時間そのことで頭がいっぱいって人がいる。
一般的に努力といわれるものなのかもしれないけど、努力……うーーーん、努力かなあ……いい意味での業……的な……。わたしにはそんなふうにみえる。
ニュアンスの面でマニアとかコレクターと少し似てて、あれは誰に何を促されるわけでもなく、自分で没頭の道に突き進むでしょう、あれ、あれと似ている。ニュアンスで。


ラクガキング東京より

けれど、100とか200とかムリ！ って思ったとしても、そこで自分はムリ人間だと思ってとっとと断念するか、あるいはちょっとやってみようと思うか、よーし、試しにやってやるーと思うか、そこらへんで人は分かれるのかもしれない。それはわからない。シンプルなところでいうと、読書がきらいだったけど、勧められて読んでるうちにハマってきたということがあるように、そのことがあたりまえになる日もくる。かも。しれないし。

世界中の人が、そのムリじゃない才能、やらずにはいられない才能があるとかありえないし、自分にないからといって卑下することも落ち込むことはまったくない。けれども「神が降りてこない」とか「お金がない」とか「人脈が…」「時間が…」「環境が…」「親が…」「子供が…」「腹の調子が……」とか、なにかを言い訳にするのはダサすぎる。かっこわるいです。

ということでラクガキング東京。
描かずにはいられない界のかっこいい代表が描いた生の絵は、どれもこれも途方もない時間をかけて描き続けてきた片鱗じゃなくてすべてがみえてくる素晴らしい作品群だった。



そういう面でみても、キャンバス、ダンボール、スケッチブックという展開はとてもよかったな。（小さなギャラリーだと、わりと括られがちのような…）

一目で動悸
細部で線も点も見逃すまいと目を皿にして
また遠目でみて天晴れでした。

遖。←最近覚えた漢字、アッパレ