長い間「かしん」か「けしん」か読み方がわからなかった化身の正解を、やっと怯むことなく言えるようになった。
そもそも頭が悪いというのもあるのは十分承知の上だが、「かしん」の可能性もなくはないだろう。なんとなく、そうかもしれない微妙なところがある。みなさんにはないかもしれないがわたしにはあった。それがそもそも悪い。
たとえばわたしが今まさにここで飲んでいるのは温州みかん&デコポンミックスというジュースだが、この温州もまた知らない人には一瞬戸惑う漢字だろう。決めつけます。
これ、「おんしゅう」と読むのもちょっとどうなのって思うし、はたまた「あたたしゅう」なんてとても口に出して言えない。言うかもしれないけれどまあ言わない。なので、
「"うんしゅう"ですよ」
と教えてもらった瞬間から、合点がいって次からは強い確信と共にためらうことなくハキハキと口にすることができるのである。
化身にはそれがない。だからダメ。
わたしは文字をイメージで捉えてしまい、読書中も読めない漢字はよほどのことがないかぎりすべてすっとばす。よって速読である。なんとなくニュアンスだけ掴めた気になるでしょう、漢字って。熱心な人なら逐一辞書(今はGoogleか)を引っ張り出すところでしょうけど、わたしは勤勉ではないのでそんなことはしません。そんなタチであれば、とっくに化身を読めていたはずですからね。
化身についてなぜ最近やっと把握できたかというと、わたしの大好きな「嫉妬の化身」という韓国ドラマがある。その話題を出すたびに
「かしんだっけ? けしんだっけ?」
と言っていたにも関わらず、一向に覚える能力も気もなかった。放送後の2016年からだからおよそ8年間言い続けたバカということになる。
化身に限らず、漢字の読み方を毎回訊くことは本当に多々ある。逆に、訊くことによってさらにプチ混乱し一向に覚えられないような気もする。どうせ生死に関わることではないですし......。
しかし8年間、ドラマの話題を出すたびに訊いてきたおかげで一生覚えられないと思っていた化身を怯まず言えていることに気づいた。
すご......継続は力なり......と思ってブログに記しておくことにしました。
以上です!