もはやウイークリーでも月更新でもないハチサイト、運よく(または悪く)ご一読いただきありがとうございます。マユ毛を揃え、出直しをはかっている土屋遊です。つーかね、マユ毛にまで目がいかなかったんですよ、今の今まで。
というのも、ビューティー機能の付いているデジカメで写真撮ってもらったんですね。「前髪あげてオデコ出してー」って。頼んでもいないのに。
で、マユ毛以外のすべてのパーツが一応は美しめになったんですけど、マユ毛だけビューティーじゃないじゃない!
なにコレ。どんな
村上総理なの。自分でもビックリしました。マユ毛だけ別人。まるで福笑いのマユ毛を貼り付けたみたいになってる。
これには危機感を覚えました。公然猥褻罪で訴えられても何らおかしくはないレベルです。でも自分じゃ剃れない。だって剃ったことなんてないんだもの!
……ということで、うちにお集まりいただいた際に希望者を募りました。みなさんいやがっていましたけど、私のまぶた上の村上総理を目の当たりにしたところ、これは放っておけないと思ったんでしょう。奉仕の心が生まれたようです。儀式のように、二人がかりでマユ剃りイベントが始まった次第です。
そっか、お題は『さ』でしたね。わたしとは切っても切れない関係である『砂糖』についてのべさせていただきます。
【砂糖 さとう】
わたしの砂糖好きは、幼稚園のころからはじまっていた。
朝食はいつも目玉焼きとサラダ、トースト、果物。そしてリプトンティーパックの紅茶。その紅茶に、砂糖をドバドバ好き放題いれていたことをよく覚えている。小学校のころは、オカンに隠れて砂糖を食べていて見つかるたびに発狂されていた。上白糖しか家になかったから、友だちの家で角砂糖を出されたときには、この世にこんなおいしい食べ物があったなんて!と感動したものだ。茶色い砂糖(三温糖)を見たときもコーフンして、「そんなによろこぶのなら......」と、おばちゃんが袋をそのままわたしにくれたことがあった。よほど気の毒な子だと思ったのだろうか。
誕生日や送別会に、砂糖詰め合わせをもらったこともある。それくらいわたしの砂糖好きは周知されていた。
砂糖消費量は、1週間で1kg。喫茶店でコーヒーや紅茶を頼むとき、同行者はうれしそうに「砂糖、多めにください」と言ってくれる。アイスコーヒーは、4分の1くらいシロップが沈殿する。濃度が高ければ高いほど、ボーダーラインがくっきりと分かれる。実にうっとりする。はじめて見た人の多くはおどろいて写真を撮るのだが、そんなことされるからわたしのサービス精神は助長され、ますます摂取量が多くなるのだった。
こどもが小さいころ、毎日のように子の友だちがうちに来ていたが、やつらはわたしの仕事机にあるコーヒー牛乳の甘さを知っていた。そしてわたしが目を離したスキに盗み飲みするのだ。おかげでどんどんエスカレートし、家でも甘い飲み物を欲するようになる。あげくのはて虫歯になる。近所のおかーさん連中からは、オン(息子)ママのせいでうちの子は虫歯になった、と散々言われたものだ。知らんがな。
ここ何年かの間に、砂糖の量はゲキテキに減った。同僚がこれ以上ないほどご熱心にわたしを監視したためだ。彼女はエスパーだった。見つからないように背後で、そーっとスティックシュガーを破いても、なぜかガキッ!と振り向いて、「今3本目でしょ!ダメッ!」とピシャリ。わたしはそのしつこさとただならぬ勘の鋭さに白旗をあげ、とうとう事務所でコーヒーや紅茶の類いを飲むのをやめてしまった。
この砂糖好きは親子三代に受け継がれたものだ。
オカン、ばあちゃん、わたしで喫茶店に行くと、シュガーポットの中身がほとんどなくなってしまう。そしてばあちゃんはオカンに「砂糖摂りすぎじゃーね、ちーとは減らしんさい」と苦言を呈する。オカンはオカンでわたしに「カラダ壊すよ、減らしなさい」と言う。わたしは文句リレーをする相手がいないので、ケッ!と思いながら無言で砂糖をじゃんじゃん入れる。それでもばあちゃんは94で天寿を全うした。砂糖で死ぬことはない、そう思っているし、あんなに甘いもので死ねるのならそれはそれでいーんじゃないかなー。
ちなみに黒砂糖はきらいです。チョコはもーっときらいなの。かんちがいしてる人が多いので言っておきます。よろしくおねがいします。
本日のオススメ本ですね