「まあ、ぼくらにも貧乏人にも時間だけは平等だからね」
と、8千万のクルーザーを購入したばかりの小金持ちがそう言ったので
「ヒッチハイクしたことは、アル?」
「え?」
「じゃあ、神戸までドンコー列車の旅とかは? しかもキセルで」
とたたみかけたことがあります。その意図が通じたかどうかはわかりませんが。
時間、平等でしょうか?
『平等』なんてこの世にない。んなことあるわけない。
あるわけねえだろ、人類皆兄弟であるはずないし、生まれたときから顔がちがう、親の持ってる財産も英知も常識もちがう。その時点ですでに『平等』ではないのは明白なのです。
クルーザー男は『平等』を口にして男を下げましたが、まだ救えるのは自分と庶民を『僕らと貧乏人』と言う形で惜しげもなく区別したトコロにありました。そして
「あのね、わたしと一緒のとき『今日はなにが食べたい?』って絶対に聞かないでね。わたしはいっつもいっつも寿司が食べたいから。ゲリしててもゲロ吐いててもとにかく寿司だから」
と言った言葉を覚えていて、いっつも寿司を食わせてくれたフトコロにありました。
肌の色、住んでる場所、性別とかでサベツサベツと騒いでる連中よりずっ~とマシだと思うのです。ヤツらはきっとゴミの分別にもうるせえでしょうが、ある日突然、自分の娘が顔を黒く塗りたくったヤマンバ娘に進化したり、ヤクザの男や同性、ましてや犬とか馬とかとケッコンしたいと言いだしたら、口端に唾をためて失神するほど反対するでしょう。それは、差別とはちがうと言われればそうかもしれないけれど、私は頭が悪いので差別と分別の区別もつかない。つまり、可燃ゴミに発泡スチロールをまぜちゃったくらいでガタガタ言うんじゃねーよ、てめえの脳天に発砲するぞクソババアッ! ってことです。
暑さにヤられました。
以上になります。
……と思ったのですが、Twitterに書いたので追記します。
1番薄汚くみにくい差別は、相手の生活レベルによって贈り物のブツ(金額)を決めることだとわたしは思いますねわたしは。贈った本人がまるっきり『差別』だなんて思ってもいないところがまたゲスいです。
自分を基準にしろ、自分をっ!