鉄は熱いうちに打てとはよく言った物で、日記はその日のうちに記録しておいた方がいいな、と思った。あとで書こうなんて思ってると、鉄で言うところの熱が冷めてしまい、記憶も曖昧になり、面白かったことも「べつに......」となってしまう。
はちみせ的に9月は怒涛の忙しさだった。ここ三日間は発送祭りで、発送準備のための準備が初日、これには丸一日かけた。発送準備は7時くらいからスタートして、5人の猛者を召喚。私を含め6人体制なので19時くらいには終わるだろうと思っていたら、きっかり17時に予定の数をクリア。マンパワーってすごいですねえ......。
終了時を見計らったように遊びに来てくれた纏先生。カメラ目線を習得していた。
そんなことより、今回書きたかったのは超〜ムダな能力についてである。
はちみせ店ポでも名スタッフでもある友人のヨヨは、企画展のときには100%といっていいほど店番をしてくれている。2日間のどちらかには必ず、時には両日だ。店番がない時にも遊びにくるという、ありがたい習性も兼ね備えている。そのヨヨの優れた能力が、あまりにも高過ぎて逆に残念すぎるんですということを報告したい。
企画展時に店がクローズすると「今日の売り上げはいくらだったか予想」というのをだいたいするのだけど、ヨヨは予想をまず外したことがない。店でレジをやるのはほぼわたしで、彼女は袋詰めや接客なのに外したことがたぶん一度もない。必ずや当てるのである。店に来てない時でさえLINEで「今日いくらだった? ○○くらい?」と訊いてきて、確認するとほぼ当たっているのである。とはいえ、「すごくな〜い?」って言い合ってたくらいで、ずば抜けた能力という実感はあまりなかった。
ところが昨日、6人体制の発送祭りで体重の話になった。息子のオンが初のバイトに来ていて、わたしの体重を「70kgくらいだろ」とか言い出した。彼は毎日体重を量っているが、わたしは1年に一度くらいしか量らないので(どうでしょうね)とは思ったものの、とはいえ70はちょっと多過ぎないか? 今日の夜量ってみようということになった。ちなみに宮城マリオさんは「65kgくらいじゃないですかね」とか言っていた。毎週会ってる同級生は「さすがにそんなに(70)ないでしょー。わかんないけど」とか言って、相変わらずぜんぜん興味はなさそうだった。
仕事が早く終わったので、下高井戸までブラブラ歩いて「鳥ぎん」でたらふく食べ、その後うちでプチ韓国ドラマ鑑賞会をかましたあとは体重のことはまるっと忘れていた。
今朝になってヨヨからLINEがきて、店舗の売り上げを訊くかのように体重を訊いてきた。「わたしが50キロ台だったから、アソビも60はないと思う」「たぶん60あるかないかくらいとみた」という見込みだ。あ、忘れてた! とスマホを持ったまま洗面所へ行き体重計に乗ったところ、記録は58.6kg。一緒に生活しているオンが70kgと言い、毎週会ってる同級生がわかんないと言うのに、ヨヨはほぼピシャリと言い当てたのである。なんという能力。しかしこの優れた才能があるからってなんなの。ほかにどう活かせばいいの。数字予測能力が優秀過ぎて、逆にどうすればいいの! ムダすぎるーー! となった。誰かどうにか活かせる方法知りませんか。
ちなみに、件の同級生にも報告したところ、「意外に軽い」とだけ返事が来た。心底興味なさそうなところが徹底していて素晴らしい。