2月23日
フリースタイル陶芸展にて、ずっと在廊してくれていたつばささんに、「この椅子......わたしも使ってました」と、わたしが座っていた椅子を見ながら激白された。
激白。それは衝撃の告白。この椅子で腰を痛めたため、人に勧められた別の椅子を買ったら腰の調子がいいとのこと。
矢継ぎ早に色々質問したことをまとめると、「購入して一年くらい」「安い(一万円以下)」「1日平均10時間以上作業している(わたしは7-8時間)」「少し安っぽさはあるかも?」「おねえちゃんも使っている」
30万くらいするオフィスチェアも多くあるご時世。わたしの椅子だって安くはなかった。けれどもこのつばさ椅子は1万以下。もうダメでも即粗大ゴミになってもいい。藁をもすがる思いでその場でポチったところ、それからすこぶる腰の調子がいい。あれから一度も湿布を貼っていない。コンパクトで軽く邪魔にもならない。懸念していた安っぽさもまったく気にならない。つばささまさまである。

2月27日
ヨヨとふゆふゆとHと、念願の蕎麦屋さんに行く。1週間のうち、ほぼ4日しか営業していないので予定を合わせるのが大変だった。「『安い』って言うのは失礼ではないか?」「外食が『おいしくなかった』というのは言ってはいけない」など、人生ここにきて大変だということに気づいたのだと言う話をした。言っちゃいけないことが多すぎる。60年近く好き勝手発言しすぎていたので、マイ規制が多くて本当にハード。帰りはセブンでカフェラテを買って、団地の公園でみんなで飲んだ。不自由と自由のはざま。
蕎麦屋では蕎麦湯がおいしすぎて3回おかわりしたので蕎麦の味を忘れてしまった。おいしかったはず。
3月2日
Googleスプレッドで一斉集計する方法はないのか? とツイートしたところ、多くの人に教えてもらった。
TwitterがXになってからどんどん人離れは進んでいるけれど、こりゃまだまだイケると確信した。タイタニックと共に海底に沈んだ音楽隊のように、Twitterとは最後まで添い遂げる愛と覚悟がわたしにはある。昔っからある。というわけで、わたしが死ぬまではなんとか生き残っていてほしい。死んだらあとはどうでもいいので......。
3月9日
はちみせ企画ヤミー展最終日。打ち上げ(というか、居酒屋に行くまでの道すがら)ではまた「言ってはいけない言葉」についての話題になる。昨今はフェミ観点からみて、妻帯者に向かって「奥さんによろしく」などと言ってはいけないという。じゃあいったいなんと言えばいいのか......? 議論の末、「おかみさんによろしく」がいいのでは? さらっと言えば粋な感じもするし。という結論になった。しかもわたしがコロンボから連想ゲーム的に発案した言葉だ。これ以上しっくりくる言葉があれば教えてほしい。
しばらくして、伊野孝行さんが津田周平氏に向かってスムースに「津田さんのおかみさんは......」と実践していたのでさすがだった。学生時代も家に帰って復習するタイプだったのだろう。
津田氏はわたしに「Twitterでたまに土屋さんが『テテテ』と気合を入れてるの、あれはなんなんですか?」と訊かれた。

知ってるみんなは爆笑したけど、BTSのVことテテことキム・テヒョンのことです。確かに、気合いれたり、ひと段落したり、うれしかったり、かっこいいテテが流れてきたり、嫌な仕事をやらなくてはならず己を鼓舞するときにつぶやいたりする。でも、教えなければよかった。なんとなく謎のままのほうが面白かったな。
3月12日
展示会の準備から設営、展示に搬出、そして商品ページ制作と、連日深夜まで働いてしまいとうとう悲鳴をあげた。歯が。歯が痛い。痛い時はぜったいに歯医者に行きたくない。さらに痛い目に遭わされる。抗生物質でなんとか凌ぐぞ......。見ておれ......。
3月13日
うどん屋さんにて「この前『イケおば』(イケてるおばさんのことらしい)がいるな? と思って見たら、鏡に映ったわたしだったのー!」とヨヨが言い出して、ここは頑なにシカトするべきだったが思わずうどんを喉に詰まらせて窒息するところだった。
このうどん屋は、店の人がかなりヤバめだけれどつい食べたくなってしまうから行ってしまう。半分肝試しのような気分で、やや緊張の中でうどんを食べているというのに「イケおば話」は完全に反則技だ。
本人曰く、自慢しているわけではなく、イケてる(プラス思考)とご年配の方(マイナス思考)で、プラマイゼロな話だと言い張っている。はぁ?