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クリトリック・リスの『萌えるゴミの日』を聴いていたら、泣けてきた。
ここ半年くらい自分と関係性のある事柄にしか涙を流すことのなかった私が不意討にあったように涙が目頭からツルンと落ちた。
それは、後頭部をチョップされたみたいに転げ落ちて唇で仕留めた。
一歩間違えれば大惨事になるバンド名のクリトリック・リスでとうとう泣くことができたのだ。めでたいにもほどがある。
クリトリック・リスは下ネタやクズ人間の話ばかりが中心だけど、メロもいいし、おそらくライブの度にちがうであろう音程も声の質もグッとくる。シャウト系のバンドが好きなのでそれも合っているのかもしれない。クズにはクズの人間らしさと情愛があって、私はそれがなによりも近く、愛おしいと思う。ふざけすぎた歌詞に紛れこんでいる人間のどうしようもなさ、底なしのどうしようもなさ、これを何と呼ぼう。
好きか嫌いかとまでは言わない。わかるか、わからないかで、私の好きな男を判断したい、そう思った。