【た】≪タメ口≫
今日は『宝』をお題にして
「わたしの宝物は友だちです!」
と書こうと思ったのだが、過去の記事で宝についてはガッツリ言及していた。
しかも
「
わたしに宝物なんてない」
とまで書いてある。
つーわけで、わたしの宝物はナシッ!ということで、別の話題に切りかえた。『タメ口(ぐち)』です。タメ口でいきます。
敬語が苦手である。無意識にタメ口をきいてしまう。
元々「ため」は、博打用語で「ぞろ目(同目)」をさし、対等という意味だというが、わたしの場合、初対面だろうが年上だろうがおかまいなしだ。失礼なヤツだと思われることも多々あるだろうし、敵もどんどん増殖していることだろう。
もちろん敬語を使うこともある。それも無意識だ。(あ、わたし、敬語話してる)と途中でハッとして、路地裏のノラ猫のように、相手に対して警戒心を持っていることに気付く。
わたしの横柄な態度を、おもしろがってマネする友だちもいる。客観的に自分をみると、たしかに態度がでかい。わースゲーなー!と、自分でもあきれ果てる。しかしこれを直そうとすれば、きっと萎縮してしまう。なにも話せなくなってしまう。話しちゃいけないいけないと思い、窒息してしまうかもしれない。
リアルでなくてもそうだ。
先日、写真家の
いくしゅんが、わたしとはじめて接点を持ったときの話を友だちにしていた。
彼が、展示会でのトークイベントをTwitter上で告知したところ、
「土曜日にしてっ!」
とわたしがいきなりリプライ(返事)を飛ばしたのが最初だったと言う。面識のない相手に、タメ口どころか命令口調である。幸い彼はわたしのことを知っていたし、彼は彼で頭がそうとういっちゃってるので問題はなかったようだが、これが完全に見知らぬ相手だったらいったいどう思われたことだろう。不躾な輩だと、憤慨されてもまったくおかしくはない。
わたしはこのタメ口によって、相手を不快にさせたことはあったかもしれないが、不快な思いをしたことがない。トラウマがないので、まだこうしてタメ口路線を疾走しているのかもしれない。
逆に、タメ口で話されることはどんな人であれ歓迎する。むしろ、ずっと敬語で話されると、ジリジリと精神的に後ずさりしてしまうような気がする。
友人の子が、小さい頃から知っているのに、大学生になっていきなりわたしに敬語を使いだしたことがあり、あれには淋しい思いをした。
「お前なー、お前のチンチン見てるんだぞ、わたしは!」
と言いたくなった。ただ、これは彼の一時的なマイブームだったようで、またタメ口に戻っている。青春ってすばらしいな。
もちろんタメ口を推奨する気はない。TPOをわきまえた会話をすることは大切なことなんだろう。だが、わたしには、誰でもできればタメ口で話してほしいと思っているから、自分もタメ口で話し続けているのかもしれない。気付かないうちに、必死な努力をしているということもできる。えーー!努力の賜物なの?これ。
でもってこの涙ぐましい努力によってきらわれることはまったくかまわないのである。むしろ、
「タメ口で話すなど無礼千万!」
とご立腹なさるお人柄の方には、徹底的にきらわれたいと思う。でもってそれを口頭で伝えてもらえるとなおうれし~な~。だって、面白いじゃないですかー。ご立腹者って。そしたら
「あははー!怒ってるぅー!」
と、指さして爆笑したい。
ヒサミチさんとこで知った、本日のオススメ本ですね。