深夜に、
ブロッコリースプラウトをドンブリ一杯食べた。(写真はイメージ)
その直後から胃の周辺が怪しくなり、脂汗が出はじめる。
なんだなんだと思っていたら、とうとう激しい胃痛に七転八倒した。
頭痛はたまにあるけれど、胃痛はほとんどないので対策方法がわからない。
横になり、胃の部分をグーッと指で押すと少しだけ和らぐので、ひたすらくりかえした。
ずいぶん深くまで指が入る。
内臓が破けてしまうのではないかとよけいな心配もしつつ、限界まで試していた。
少し落ちついたところで、スマホで「ブロッコリースプラウト 胃痛」と検索。
胃に良い・ガン予防・ダイエットに効果アリと、どこもかしこもメリットしか書いてない。
ネットに神経逆撫でされた気分で、Twitterで遺言を残した。
さようなら みなさん。 ツイートが途絶えたら、ブロッコリースプラウトのせいだと思ってください。
ハチコラム 鉄棒で殴る
「妹を鉄棒で殴った中3、逮捕」のニュースが流れたことがあった。
「て、鉄棒でっ!?」
と思ったのがきっかけで飛んでみた記事内では"鉄の棒"と表記がある。
てっきり逆上がり関係の鉄棒だと思った。
完全に騙された。
騙したつもりはないのかもしれないが騙された。
「鉄棒で……いったいどうやって……?」
妄想が広がったこちらの記事本文だったが、ちょっと待てよ? と思う言葉が目に付いた。
少年は「インターネットで殺人サイトを見ていたら、人を殺したくなった」と供述。居間でテレビを見ていた妹の背後から殴りかかったらしい。
これが言葉と脳のマジック。
「人を殺したくなった自分」より「インターネットで殺人サイトを見ていた自分」の方がインプットされやすい仕組みになっている。
そしてやたらカタカナを乱用した意味不明肩書きの専門家が、インターネットの闇について警告するお決まりがセットになっているのだ。
当時(10年以上前)はネットの規制もゆるかったし、私は海外のblog経由で毎日死体サイトや猟奇殺人サイトを閲覧していた。
生首もゴロゴロしていた。
白人が黒人を迫害する映像や、リアルタイムではないにしろ、処刑シーンも動画でダダモレになっていたけれど、今やTwitterに載せようものなら一発でバン食らうだろう。
権力に立ち向かい、無残な姿にされる民衆、内紛で親を亡くした砂まみれの少女。
あれもこれも"闇"ではなくて、世界の"リアル"だった。
閑話休題。
殺人サイトの閲覧は、鉄棒中学生よりもはるかにその数は多いはずだが、私がこれによって人を殺したくなったことは1度たりともない。
彼の場合は、電車内でオッサンが読んでいる新聞の「○○殺人、犯人逮捕」を目にしただけでも、家族団らんで火曜サスペンス劇場「湯煙旅情サスペンス 伊豆・天城越え殺人事件」を観ていたって人を殺したくなるわけですよ実際。
だからと言って、新聞見出しや火スペのタイトルが「闇」だと言われることもない。
トリガーはどこにでも転がっている。
マイノリティな嗜好を頭ごなしに否定するべきではないと思うけれど、このケースだと罪を犯すことになってしまう。
そうなる前になにかしら、心理的な対策が必要かな、と思う。
ところでうちのサイトの場合は、エログロ情報満載が前提だったわけで、食用の人間の赤ちゃんやらリンチの映像を流しても苦情がきたことはまずない。
ただ、どういうわけか「カエルだけはかんべんしてくれ」と知らない読者に再三泣きつかれたことがある。
「掲載しないでくれ」からはじまり、「クリックで飛ぶようにしてほしい」とか、最後には「ではせめてモザイクをかけてくれませんか」とだんだんそのパワーも衰えていった。
カエルがいかに苦手か、トラウマになった幼少期の出来事まで詳細に(長文で)語られたものだが、私にはない感情なので、あの、毛嫌いする人というのもやたら新鮮だった。
執拗だったあのカエル女史……。
そこまでしてうちのサイトを見る必要ある~? 有益情報ゼロだよ……と思っていたけれど、あれはあれで相手をするのがなかなか楽しかった。
今日もどこかでカエルに怯えているのかと思うと少し気の毒な気もする。
平和なタイムラインで、おだやかなネット生活を楽しんでいるだろうか。
2017/12/19
了。
ラベル: アソビ日記, ハチコラム