うちから1分のところにマクドナルドがあるのに、今まで一度しか行ったことがない。
それを言いながら友達と家に向かっていたら、なんとなく「甘いもの買って帰ろっか」ということになった。
まず、アップルパイが140円ということに驚いた。140円と言えば、あたりまえだが140円である。100円と40円。安すぎない?
あまりに安かったので、ついでにというテイでマンゴースムージーを買ったのだけど、レシートを見たらパイが140円でスムージーが450円......。590円ということは? 四捨五入1,000円では!?
たった今、我々ごひいきの町中華「栄龍」でたらふくラーメンとチャーハンとを1,000円で食べたわたしですから
「これは納得できんな......」
と、マックを上げたり下げたりして家路についた。
そしてなんの期待もなく口にしたマンゴースムージーが、悶絶するほどおいしかった。
どれくらいおいしいか数値化しますと、450円の3倍出してもわたしは飲む。断言する。これでわかっていただけますか? マジで1,350円なら間違いなく買う。4倍でも(ためらいつつも)やっぱり買うかもしれない。5倍なら買いません。
とにかくそれくらいおいしかった。あまりにもおいしいので友達に少しだけあげたら、
「こんなにもおいしいものをたくさんわけてくださってありがとうございます」
と大感謝された。そんなに多くあげてないけれど、ドケチなわたしがこれほどおいしいものを分けたということでこの大感謝は妥当だろう。
わたしは毎日出勤時にセブンで300円のスムージーを買って飲んでいるけれど、ごめん、さよならセブンイレブン。明日からは(かつては宿敵だった)マクドナルドにこの身を捧げるよ。
家から1分でこの存在があると思うだけで、わたしは人生の成功者で幸せ者だと錯覚しそうになる