「ちょっと黙ってて!」
と言われることが多かったわたしですが、最近では、周辺で空前のシカトブームが巻き起こっています。もちろんされるほうの土屋遊です。
シカト。語源は花札で、そもそもヤクザの隠語だったはずですが、今では出世して世にはびこっていますよね。
誰かが話しているとき、なにかの単語でハッと思い出すことってありますよね。なにかのエピソード。んでつい口をはさんじゃう。そういうとき、「黙ってて」と言われちゃうんです。
「じゃあ次はわたしが○○について話すから覚えておいてね」
と、健忘症著しいわたしは言います。つい2,3分前に話そうとしていたこと忘れちゃうというか、最近では話してる途中になんの話をしていたのか忘れてしまうのです。
「あれ……今何の話してたんだっけ……」
と皆に訊ねるんですけども、敵もまるっきりわたしの話なんて聞いちゃいねえから一瞬
「……」
となるんですね。そして皆、あからさまにどうでもいいやって雰囲気になり、ちがう話にシフトしていくんです。ひどいですよね。まあ面白いからいいんですけど。
見事に正しい「ちょっと黙ってて」のポージング。
しかし最近は、先ほども申しあげたように「黙ってて」どころか、「シカト」されるんです。フツーのシカトでしたら「おいこら!」と大声で話し続けるんですが、そうではない。話してる相手が、わたしのほうをガキッと見て、3秒ほど凝視してから我にかえって皆の方を向きもどし、また話を再開する……。そうなるともうね、うぎゃあーシカトされたァーーーって大騒ぎするんですけども、「シカト一瞥」そのものにウケてしまってるもんだから、もう自分の話のネタなど忘却の彼方ですよ。シカト作戦、大成功です。お見事としか言いようがない。そうした相手にも、された自分にもウケてウケて、やっぱり誰の話も聞かずに1人で笑っているんです。
自分で言うのもアレですけども、かわいいというかかわいそうというか、健気というか、バカバカしいというか、つかわたしっていったい何者? ってそこまで話が飛躍しちゃうんですね。なんなんだろうあれは。
それにしても、「ちょっと黙ってて」を簡潔にまとめたもの、行為を略したもの、その進化系が「シカト」であるならば、そしてわたしを黙らせることができるのですから、かなり画期的な方法だと思いました。
システム開発は
マリ絵先生です。
なんなんだ、いったい……。
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