お昼にフラッと入った小料理屋さんで、まぐろ刺身定食を注文しました。ヒレかつ定食と迷ったのですが、隣のおっさんが食べていたヒレかつ定食、サラダにわたしのキライなオレンジ色のドレッシングがこれでもかとかかっていたので、脊髄反射で
「まぐろのお刺身定食ください!」
と元気よく言ってしまったのです。
テーブルに運ばれてきたまぐろを見た瞬間、思わず「え。」と口に出てしまいました。訝しげな店員さん。間髪入れずにわたしは「や、なんでもないです」と言いましたが、じっさいのところは超なんでもありました。
クジラのように赤黒く、ダラリと垂れ下がったやる気のないお刺身。これはもう「頂いてもらおう」という姿勢が希薄すぎます。うすら赤い汁、いわゆるドリップがはみ出していて、スーパーだったら廃棄処分されてしかるべきでしょう。
わたしはこのメインであるまぐろを、「屍肉だ......完全に屍肉だ......」と思いながら食べたのですが、あまりの衝撃にトチ狂っていたのでしょう、今考えれば屍肉でなかったらたいへんなことになります。
......と、なにが書きたかったかというとこんな愚痴ではなく、それにしても、それだからこそ、お味噌汁がたいへんおいしかったということです。ダイコンでした。
あ、ちがう。「御御御付け(おみおつけ)」って漢字、ちょっとフザけすぎてやしないか? ということが書きたかったのでした。
お味噌汁と御御御付けは異なる(御御御付けは具がメインなど)という意見も散見されますが、じっさいは同じものと考えて良さそうです。
わたしがこの漢字を知ったのは大人になってから、テレビでした。なにこれ〜フザけてんな〜。これ考えたひと、ぜったいフザけてるよな〜シャレでやってみたら本当になっちゃったってヤツじゃないのー? などと思ったのですが、ここまで書いてみて「ん? そうでもないか」と気付きました。
とにかく件のまぐろがいかに不味く醜悪なモノであったか、それをわたしは食べた、がんばった、エラい、ということを姑息なアピールで伝えたかった。思い出しても吐き気がするし、最近クルマ酔いするので妊娠8週めかもしれない。次も男の子がいい。夏休みの自由研究なににしよっかなー。
というわけで、あの小料理屋には二度と行かないし足を向けて寝る。
みなさんもまぐろ定食注文には、細心の注意を払いましょう。
ところで、性交渉時にまるっきり反応のない人間を比喩して「まぐろ」と言いますが、あれってなんなんですかねえ......。そもそも水揚げされたり釣ったまぐろはピチピチして不感症どころじゃないわけだし、冷凍のそれをさすのであれば、まぐろでもサバでもサンマでも人間でもバールのようなものでもなんでもいいんじゃないでしょうか。
信条を曲げて
ググってみたところ、「ドマグロ」というコトバもあるそうです!
ドマグロッ!
読んだことない
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