まんしゅうきつこさんの奇行について書いたばかりですが、また先日会いまして奇行にも拍車がかかり、人として野性化してましたのでちょっと触れたいと思います。あの人、わたしと会うときにはなにかやらかさないと気がすまないのでしょうか。使命感さえみなぎっているので少し狂気を感じました。
カラオケでは、弟がダンススペースを自ら手際よく作って、どんな曲であれ奇妙な踊りを披露していました。
そして彼は、誰が歌っていてもいっさいの終奏を残さず、取り憑かれたように『演奏中止』を押します。ちょっと歌に詰まろうものなら、目を血走らせながら『演奏中止』です。そのタイミングが神がかっていて演奏中止ロボかと思いました。演奏中止はわたしの十八番で、いつも「余韻を残せよ!」とヒンシュクを買っていたので手間が省けてよかったです。ただ、わけのわからないタイミングで手拍子するのだけはやめてほしかったです。調子が狂います。
自ら確保していたやっちゃんダンススペース
宴もたけなわのなか急に飽きたのか、また弟が「よし! おわり!」と言って今度は新宿の街へくりだします。0時はとうにまわっていましたが「Jさんを探すから」ということで、あてもないのにJさんを探す徘徊ゲームにつきあわされました。Jさんに会うと元気をもらえるとのことです。誰もいない伊勢丹のウラ道で「伊勢丹サイコーーー!」と奇声を発する弟はじゅうぶん元気だと思うのですが、これ以上挑発してはなにをしでかすかわかりませんのでとりあえずわたしも便乗しておきました。「イセターーーンッ!」
そのときです!
Jさんに会えるかもしれない(んなわけねーだろ)ヨロコビで、急にまんきつが「おしっこしたい」と言い出したのです。いわゆる"うれション"です。
もう1回言います。そのときです!
弟の目が野生のそれになりました。「よしっ! オレが見つけてやる!」と急に張りきりだして、その天性の嗅覚でものすごくいい『うれション場』を探しだしたと思ったらエスコートまでしています。
「ここここ!ここでしろ!」
おとなしく従う姉のまんきつ......。うれション中。
わたしもしろと言われましたが、そこまでサービス精神旺盛ではありませんのでていねいにお断りし、そのかわり、後々の脅しの材料にとまんきつ尻丸出し写真を撮りました。
もう一回だけ言わせてください! そのときです!
「フラッシュたかなきゃダメ! フラッシュフラッシュ!」と、わたしのiPhoneの設定をおっぱじめました。このときだけは、ああこの人は天性のキチガイなだけでなく、ちゃんと写真家なんだな......としみじみと思い、ありがたく丸出し写真を撮らせていただき、後日まんきつに送りつけておきました。
この弟にしてこの姉あり。この姉にして弟ありの、キチガイ姉弟と狂気じみた時間を共有できたことは、なかなかの体験だったと思います。
男女問わず、『この人には負ける。負けていい。いやむしろ負けたい』と思ったのはコレステロール伊藤ちゃん以外今までいなかったのですが、一気に2人もカウントされたのです。次会うときには、いったいどんなカードを持ってくるのでしょうか......。
野うれションの次ですからね、そうとうなハードルですよ、これは。
江森姉弟 : 清野のブログ
江森姉弟を育んだ家庭環境――まんしゅうきつこ×江森康之 姉弟対談【前編】
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