アメリカから親友が帰国することになり、久しぶりに小学校の同級生たちに会った。記憶力のいい彼らによると、7年ぶりとのこと。
終電近くまで楽しんで、帰った時の空 前回はまるで感じなかったけど、今回はわたし以外みんな余生を送っていることにショックを受けた。
みんなすでに仕事を辞めていたり、それ以外も定年や早期退職が目の前で、近々のゆとり将来設計を持っている。孫がいる人がすでに3人になった。
オンラインショップはちみせを始めたのがたった6年前で、自宅とは別に仕事場を構えたのが2年前のわたしは死ぬ寸前まで働かなくてはならないだろう体たらく......。その前に病気でもして倒れたらもう明日はないくらいだ。
わたしのショックはそれだけではなかった。
余生たちは全員元気で、わたしだけが体力おばあちゃんだった。なんなんだ。Wショックだよ。
・朝起きた時、すでにヨボヨボ
・駅の階段はもうヘロヘロ
・腰は痛いし肩も痛い
そんなグチを言うたびに、全員が(これなんの生き物?)って感じで不思議そうな目でわたしを見るのである。
高校の同級生らはみんなわたしと同じように老化が進んでいて、うちにくるたびにあそこが痛い、ここが痛いと言い合っているし、みんなうちにあるコラーゲンを勝手に持っていく(むしろストック置き場まで把握している)ので、これはちょっと仰天だった。
ハーレーでツーリングとか、ウインドサーフィンとか、滝登り的なシャワークライミングとかやってるのである。わたしなど、聞いただけでも死にそうだ。キャンプを楽しむためにベンツのキャンピングカーを買うという男子もいた。近所で年中鼻垂らしていたくせに、お前は何を言っとるんだ? と思ってまた死にそうになった。
みんなが贅沢を極めた余生を楽しんでいるというのに、わたしは死ぬまで働かなくてはならない。マジなんなんですか!!
一体どこでこんな差が.....と先述の高校同級生に話したら、
「んー日頃の行い?」
と言われて爆笑したけれど、まあそうでしょうね。
考えてみたらわたし以外は全員賢い人種だった。
漢字の書き取りができず毎回赤点だったわたしとなぜ仲良くしてくれていたのかよくわからない。
もしかしたらわたしは珍獣的なポジションでエンタメのひとつである可能性もある。
そういえば、男女ともに女子には「ちゃん付け」で呼ばれるように変化したけれど(これも意味不明)、わたしだけいつまでも呼び捨てだった。
そうか、エンタメか。
それはそれでいいかもしれないし、珍獣として生きていくのも悪くないかもしれないし、なによりサイコーに楽しかったでえぇーーす!