最近のこと
先月、ネパールフェスティバルに行って100円のマンゴジュースをちょー満喫しました。あまりも満喫しすぎてクソ重いのに8本くらい買ってしまい、その場で4本くらいは飲んだのかなー。で、ラスト1本、あまりにももったいなさすぎてまだ飲んでません。飲むものか。飲んでたまるか。冷蔵庫はもちろんのこと、書棚やテレビボードの上などに飾ったり、ソファの下にむやみに隠したりして惜しんでいます。こんなお名残り惜しい飲み物って生まれてはじめてかもしんない。なので、ネパールがいったいどこにあるのか名産はなんなのかオパールとはどうちがうのか?など、そんなことは一切合切、オール不明なまま、ネパールといえばマンゴージュースというイメージがこり固まったまま死ぬまで過ごすことにした。べつにいーよねー。
お名残り惜しすぎる一品
その日、代々木公園で、謎の物体を持っている2人組がいましたね。なんと自家製の無線だそうです。えっーーーー!?つか、はぁーーーーーー?あまりにも謎すぎる。(ちょっと写真ではよくわからないけども)あの、危険極まりないステンレスのメジャーで作ってあるんだよーーー!!!
うぎゃーーーーーキケンキケン!しかも何してんのかと言えば、無線の音を頼りに宝探し的なことをしているとかキチガイじみたことをおっしゃる。うっ!そ!だろー!?頭とかもキケンなのでは!?と思ったけど本当でした。しかもイケシャーシャーと借りてみました。
(あ、大事に抱えてんのが例の名残り惜しすぎる飲物です)宇宙人と交信してるような音がしたよーーー!!!なかなかの腕をお持ちのお二人、ロシアの世界大会にも参戦するんだと息巻いていらっしゃいました。いい趣味だわーーー。あの、夏休み工作風の自家製無線がなんとも言えない、マジで。ちょー楽しそうだったなーーーーー。だって一生夏休みなんだよ!楽しくないはずがないよ!
そんで宇宙人の仕業かどうかわかりませんけども、代々木公園ではがっつり昼寝してしまって有意義なのかそうではないのか意味不明な状態に陥りました。たぶん、あの超常電波にやられて……
夜は根津神社の大祭に行って、今世紀最大の名シーンを観賞することができました。お神楽をね、待ってたんですよ、始まるのを。やたら眩しい出店の列から少し離れた静かな境内で、みそコンニャクとか綿菓子とかを呑気に食べながら。200円だって安いねー綿菓子、ほしーねー製造機。やっぱザラメは白じゃなくっちゃだよねーザラメおいしーよねー食べたいなーザラメ、太んのかなーやっぱしとか言いながら。くだらない話以外はしないぞって勢いで。
そしたらなんか、会話をさえぎる威力のある歌というか歌声が聞こえてきたんだよね。「え」って思って、一瞬なにもかもを止めて耳を澄ましてしまうような、だけどなんだかさらりとした声が。
私たちは御神木を囲むようにして根元のところの大きな石に腰をかけていたんだけど、カラダ2つ分くらいあけたところに大きな背中と小さな背中の父子が座っていて、声の主はそのお父さん。2才にも満たない子どもの顔を振りかえるようにして見ながら、とめどもなく歌い聞かせてた。雑踏でよく聞こえないんだけど、たぶんジブリメドレーだったと思う。それをじーっと食い入るように、あるいはなんかこう、歌の意味を理解しようとでもしているように聞き入ってる様子で見上げている小さな子ども。一見、指でコツンと押せば、コロリと倒れてしまいそうな弱弱しい雰囲気だったけど、目力だけは力強く、歌を聞くことでお父さんと会話してるみたいだった。無限かっていうくらいの包容力と、これ以上ないってくらいの信頼を全身で具現化してた親子。目に見えない絶対的なものがうっすら見えてるって感じ。ホント、鳥肌が立った。なんか出してた、あの二人。ビームとか。あ、無線LAN?Wi-Fiっつーの?
奇跡の名シーンはこの周辺で
対価を支払ったりわざわざ足を運んでいいシーンとかって観れたりするでしょう。でも、こういう日常の不意打ちは反則すぎてガツンとくるね。
今だに思い出しては「あれって本当の光景だったのかな」って思うことがある。もしかしたら、昼間、宇宙人と交信して昼寝中に脳内にチップでも埋め込まれたのかもしれない。それくらい非現実的な光景だったし、うらやましかったし、私も絶対的ものが欲しいのかなーって思ったし、あとカラオケ行きたーーーーい。