最近のこと
別名ロケット祭り。ロボコンとか鳥人間みたいに、ド素人の趣味の延長として不発や暴発が繰り広げられると思ったらぜんぜんそうではなかった。1300年の歴史を誇る伝統的なもので、30組の奉納者が参戦する。それはそれでいいものみたなーって感じ。打ち上げ前に口上があって、最後に
「ご奉納っーーーーーーー!」
という絶叫を合図に発射するんだけど、これはもう完全に
「ご放尿っーーーーーーーーーーーーー!」
と言っても多分誰にも気づかれないレベルなので、これを言うためだけに参加したい。観衆の前で声がかれるほど叫びたい、ご放尿。その日のために家で練習します。ご放尿のたびに。
火薬筒(ロケット)から空にご放尿された「背負いもの」「矢柄」たちの写真が、思いのほか良かった。クラゲっぽいし、水彩絵の具っぽいし、精子っぽい。うん、実にいい。
flickr 龍勢祭 他
その日は地元のMさんに案内して頂いた。実は龍勢祭は初めてらしく、自分も飛ばしたい来年はぜったい飛ばすとそればかり言っていた。どうやら、やや異質なコスプレ集団(参照
アニメ「あの花」声優の口上にファン殺到)も奉納者だと知り、勝手にライバル視しているようだった。
「もしあいつらが成功したら来年やります」
と決意表明までしていたが、蓋をあけてみれば見事な龍勢を天高くかかげ、見劣りしないどころかプロの技術の集大成だった。Mさんは意気消沈することもなく、何事もなかったように来年は席とって大勢で大宴会しよう!と意気込んでいた。
その後、長瀞の川下りにも連れて行ってくれた。船に乗ったとたん飛沫よけのビニールを、ちょっとそれはどうかと思うくらい大げさにかぶっていたので「え。怖いの?」と聞いたら、「うん、こわい」とあっさり白状していた。だったらなぜ連れてくる・・・・・・。でも降りたら「あー思ったよりぜんぜん怖くなかったー」とよろこんでいた。河原では小学生が石投げ(水切り・石切り)をしていたので、四捨五入50才(もっといえば四捨五入100才)の大人たち皆で対抗してみた。大学生が対岸へ遠投したらとなりで遠投するという負けん気ぶりも披露。あれはどうかと思った。
あーー秩父満喫したなーって思っていたら、今度はMさんがロープウェイに乗ろうと提案してきてくれた。「すぐそこだから、あっロープウェイのロープが見える!」とか言うので徒歩で向かうことにしたが、行けども行けども着きやしない。見えやしない。気配さえない。日はどんどん傾いている。え、本当にあるの、ロープウェイ。って思ったら急に傾斜がきつくなり、その途端「なんで俺たちこんなに歩いてるの?」と、こともあろうかMさんが言いだして仰天した。さっき、ロープが見えると言ったじゃないかと責めると、あああれ・・あれは電線だったかも・・・とのことだったが引きかえすには私たちは歩きすぎた。とにかく進むしかない。前へ。だって、多分あるでしょ、ロープウェイ。
はたしてロープウェイはあった。何かの話題でMさんは大変怖がりであることを知ったので、それでは一番怖いものは何かと聞くと「んー高いところ。高いところはだめだよねー」と言う。「ねー」ってナニ!?これからロープウェイに乗る直前に。どこまで本気なの・・・。
なのでまたMさんに、秩父のどっかに連れて行ってもらいたいと思いました。そしてあの、身を投げ出してサービス精神に徹する姿勢を学びたい!いや学びたくない!あれはクセになるね。「Mさんの怖いところツアー」すんごい楽しかった。どうもありがとうございました。また連れてって!Mさんの怖いとこ!
▼池上本門寺お会式(お祭り)に行ったこと
たしか1か月くらい前から予定していたお祭りだが、当日までずっと「本願寺」だと思い込んでいた。なにもかもGoogleが悪い。甘やかしがいかに人をダメにするかは、このことで証明されたようなものだ。これはいい見本を見た。これからは息子に厳しくいかなければ……と身を引き締めた。なにしろ「
池上本願寺」で検索すると、もしかして?もスルーして、シャーシャーと何食わぬ顔で「池上本門寺」が上位を占めていく。なんなのGoogle。人間を破滅させようとしてるとしか思えない。も一回言うけど、なんなの。
で、このお祭りは万灯という出し物が、駅前から大通り、参道を通る。この流れが実にいい。知らない町ということもあってか、夢というか、なんだか映画の撮影シーンに迷い込んだような不思議な錯覚に陥った。出店も多く充実していた。これ、毎年行きたい!
あと、売り物なのか家財道具なのか不明のモノが玄関からあふれ出してとても閉められそうもない悪夢のような来夢というお店が濃厚で良かった。あのあふれ出し戦略、学びたいけど、私の持っていたバッグを、店主に「アラそのバッグ、ステキねーーーさすがだわー」などとホメられて(まさか趣味が同じ……?)と戦慄したのであそこはもう行かなくていいです。
flickr 池上本門寺 お会式
▼ヨコハマトリエンナーレに行ったこと
ヨコハマトリエンナーレを観賞する人を観賞するために行った。鑑賞鑑賞は満喫できた。終始ニヤニヤが止まらなかった。
オノヨーコ電話TELEPHONE IN MAZeは、電話にたどりつくまで迷路になってる作品(詳細はリンク先で)。透明なので、交代制の待ち時間に大人しくチェックしていれば、ある程度どちらの方向に進めばいいのかわかる。もちろん大人しくは待っていなかった。5名くらいのチームになって進行するので、私はあえて皆とちがう左方向に行ったら、監視員か案内の方が不敵な笑みというタイトルでニヤリとした。あれこそ芸術的なニヤリだったので思わず「これだーーーー!」と叫びたくなった。もちろんその方向、まちがってた。
私は芸術には疎いので(まー世の中全般に疎いんだけど……)、おそらく人の何倍もシンプルに観る。逆に言うと、穿った鑑賞はできない。低能なゆえの雑念が入ってしまうのを防ぐために、予備知識も、正直いえば作者名さえいらないと思っている。もっと直感でみたい。子どもが二度見をするような、二度見芸術な作品、それがみたい。
小学生2、3年かなーそれくらいの男の子が、作品を目にしたらいきなり「わっーー!」って言いながら両腕を大きくグルンと回していた。他のもう一人は、声しか聞こえてこなかったけれども「なんだこれー!へんなのー!?」って大きな声で言っていた。これを大人がやれば完全につまみだされるかもしれないが、できれば彼らのような気持ちでみたいし、私がもし芸術家だったら、そういうふうに観られたい。つまみだすことは禁じたいです。は?妄想なの?コレ。
▼「昭和歌謡ヒット曲映像BAR ヤングマン」に行ったこと
文字通り、昭和の歌謡曲映像を延々と流していて、それに合わせて歌っても踊っても、ただ聞いているだけでもいいという自由な店だ。
どういうわけか、若者のくせにピンクレディーの振付を完璧にマスターしている人もいたし、女性アイドルが出るときだけ「は?それ見えるの?」ってくらい、スクリーンにかぶりつきで観てる人もいた。このかぶりつき男は、男性アイドルにはまったく興味をしめさず、パーフェクトに45度移動するのでその極端なところがむしろかっこよかった。おニャンコクラブをリクエストしまくり、おニャンコ時のみ異常な音程で歌いまくり、まったく共通点のないダンスを披露するオヤジもいた。あの音痴には感服した。人間どうやったらそこまで音痴になれますか?と真剣に質問したいくらいだった。
さすがに松田聖子の映像が流れると店内が一気に盛り上がるのだが、なぜかリクエスト本(カラオケ本のような体裁)には、聖子より河合奈保子の方が5~10倍くらい曲目が掲載されていて、オーナーの趣味が顕著だった。それもまた実に自由でいいっ!と思ったので、奈保子の腹でも載せておこう。
ただならぬ使命感に駆られ、携帯の充電がなくなるまでTwitterでつぶやき続けた。曲目が気になる方は
こちらをご参照くのこと。なににとりつかれていたのだろうか、私は。なんなの。
最近の気になったアレ
民家と床屋のすき間に遺体、動けなくなり死亡か 神戸 - 社会